20代と同じことを言っても始まらない【3】

「自分と他人を比べる方は」と訊かれて、「自分自身がライバルなので、他者との比較はしません」と看護専門学校の面接で答えた10代の女性が面接で落とされてしまいました。

この答え自体は大変立派です。

しかしこの後に「それでは人のアドバイスなども聞かないということですか?」訊かれ、「はい」と答えてしまったのです。

その後「あなたは頑固な人間なのですね」と言われて面接は終わったようですが、これがいけなかったのでしょう。

頑固がどうしていけないのだろうとその女性は悩んでいる様子でしたが、「頑固」が悪いのではなくその頑固が「人のアドバイスも受け付けない人間の頑固」と取られたからいけなかったのです。

看護は患者との一対一の関係ではありません。

チームとして医療を目指しているのですから、協調性がないというのは致命的ですよね。

アドバイスの重要性は共通認識としなければなりません。

ただこれが若ければ「どうせ傲慢な鼻はへし折られる日が来る。それも勉強だ。」と合格させてくれる学校もあるでしょう。

頑固は挫折を経ていい方向に向いていくことが多々あります。

しかし40代がこう答えてしまっては、もう「この年でそれなら望みがない」と思われても仕方がありません。

ましてや看護助手として働きながらということであれば、病院の採用担当者は避けたくなる人物像ですよね。

奉仕の心を前面に出しても

天変地異のような出来事を日本は経験しました。

そのことから看護の世界に従事したいと願うようになった人も増えたようです。

ボランティアなどを通じて、「必要とされる仕事」という認識や、「奉仕する心」というのを知ったということをお話になります。

そのことを志望動機としてお話しした人が「今度何かが起こったらそこに行ってしまうということですか?」と面接官に訊かれ「そういうことではないのですが」と尻切れトンボになってしまったというのを聞きました。

ずいぶんキツイことをいう面接官の人だなと思ったのですが、看護の世界は厳しいものですから「このぐらいのいじわるな質問でヘコタレてはダメ!」ということなのかもしれません。

20代であればその志望動機でもOKかもしれませんが、40代でその志望動機では半端です。

「どこでもどんな状況下でも職務が遂行できる看護師になりたい」という答えがいいかもしれませんね。

「なにかしらの有事があれば、放り出して行ってしまうのか」という質問に対しては、「勤めている病院から指示があれば」という言い方になると思います。

「その時にお役に立てるように看護師になりたいです」という話。

差し障りがないと思いますし、看護師になりたいという気持ちにも沿っていると思います。